日本の映画の値段の真実を探る(地域創造学 Ⅰ 生徒記事)
はじめまして!飯能高校のアメです!
現代の映画の値段は鬼である。
突然ですが皆さんは映画の値段について気になったことはありますか?
映画館で見る映画は、動画配信サービスなどでは得ることができない大きいスクリーンで迫力のある体験ができますが、料金が高いという声が多く聞かれます。
昔(昭和33年頃)は人口が多かったこともあり、すべての国民が1ヶ月に1回以上映画館に通っていたほど映画は人々に親しまれていました。
しかし、年代が変わり、物価の上昇や人件費、著作権料、電気料金などが原因で映画の値段がどんどん上がり続けていきました。
映画の値段が高くなることによって、学生は行くのを躊躇したり、親子で映画を観に行く人も少なくなっていると思います。ますます、私達にとって映画が身近なものから遠ざかっていってしまいます。
現代では映画の値段が高く、気軽に観に行いけなくなった映画。昔みたいに誰もが気軽に映画館に行ける方法を探し、かつての映画を取り戻したいと今回私は考えました。
日本の映画の値段が高い理由とは...??
日本は他の国よりも映画の値段がとても高いことを知っていますか?
その理由は…
電気料金などを中心とした「水道光熱費の増加」、アルバイトなどの「人権費の増加」、 「原料価格の上昇」、大手映画館の著作権料などのような理由があげられます。
映画の運営には膨大なコストが掛かります。
映画の配給権の取得費用
建物の維持費
スタッフの人件費
光熱費
最新設備の導入と維持費用
これらのコストを維持するために値上げをしなければ維持できないというのが今の現状だと言えます。
なぜなら今は昔よりも物価や人件費が上昇しているためです(2)。
映画の値段の変遷はどうなってるの??
日本の映画の値段の変遷について調べたところ、金額そのものとしては1950年〜1970年は緩やかに上昇していて、1980年〜1985年、1995年以降はほぼ一定の状態を示していることが分かりました。
一方で1970年〜1980年と1985年〜1995年の2つの期間において、大きく値上げをしているのが分かりました。
これは物価が上昇したことに加え、映画館での映画観覧に対する需要が減り、映画館の数が減少したことによるものと考えられます。
カラーテレビの普及が1964年の東京オリンピック開催をきっかけとし、1960年代後半から始まっており、その影響が大きいようです。
需要が減ったことを受け、売上を維持するために単価を高める必要性があると考えられます。
日本の映画を安く、どんな人でも、気軽に見たい!!
そのための解決策とは...
・アマチュア映画を身近に作る
アマチュア映画は低予算の映画愛好家によって制作された非営利の映画なので、普通の映画よりも、行きやすいし、お金の負担も軽減します。
・自主上映を行う
地域の方々とこの作品を共有したいと思ってくださった方が主催者となり、上映会場をおさえ、集客をして、自主的に映画の上映を行なうことで、地域との関係が深まり、問題の値段も抑えられます。
まとめ
日本の映画の値段は年々高くなる一方です。
しかし、映画館というところをみんなが特別な場所だ、と思えるところにしたい。
映画の値段を低くするなど、規模が大きくなくても他にできることはあると思います。
規模が小さくても、まずは自分の周りや自分自身が「これならできるかも」という範囲で行動することでも何か解決する鍵が見つかるかもしれません。
それから少しずつ目標を大きくしていくことで、大きな解決の糸口になるかもしれません。
さて、いかがでしたでしょうか。
私自身もこの記事を作成するにあたって、自分の知らなかった情報などが沢山あり、良い学びができました。
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。
参考文献
(1)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000678.000043465.html
↳株式会社帝国データバンク 2023年「映画チケット」価格改定行動調査
(2)https://crocodile-entertainment.com/cinema-high-price/
↳クロコのエンタメ 日本だけ?映画料金が高い理由やそもそも高いのかを解説
(3)https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/d1a11e3a9faa8d3a8155ea5a28eddf4b491c1170
↳Yahooニュース 半世紀以上にもわたる映画観覧料の変遷をさぐる(2022年公開版)
(4)https://indi-visual11.hatenablog.jp/entry/japan-movie-price
↳Hatena Blog なぜ日本の映画料金は高いのか?映画会社の人訊いてみた