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立ったまま寝られる? なぜ日本の平均睡眠時間は少ないの? (地域創造学Ⅰ 生徒記事)

こんにちは。ククりです。みなさんは日本人の睡眠時間をどう思っていますか。 

おそらく特に何も考えていない人がほとんどだと思いますが、テレビで聞いたり、もしくはあなた自身がそうだったりするように、日本人は世界と比べても平均睡眠時間がとても少ないです。

ではなぜ平均睡眠時間が少ないのか、またその改善方法について考えてみました。

1.平均睡眠時間が少ないという根拠

参考※1

上のグラフを見てわかるように日本は不眠大国です。

こちらのグラフは2021年のデータを元に作られたものですが、ResMed株式会社が行った2024年版の世界睡眠調査のアンケートでも日本人の平均睡眠時間は6.45時間、睡眠に対して40%が満足していないと答え、先進33カ国中ワースト1位という結果になっています。(※1)

日本人は睡眠に満足していない人が多く、事実睡眠時間が少ないです。

2.なぜ日本の平均睡眠時間はここまで少ないのか

 日本人の平均睡眠時間がここまで少なくなっている一因として、

・24時間営業の店舗

・スマートフォンやパソコンの普及による生活の夜型化

・睡眠に対する意識の低さ

などがあげられます。

海外では子供から高齢者まで対象別に睡眠教育が行われていることも珍しくないそうで、日本の睡眠に対する意識の低さがわかります。

3.睡眠時間の影響

 では睡眠時間が少ないとどのような影響があるのでしょうか。

このグラフは株式会社ブレインスリープが実施した「睡眠偏差値調査2024」のもので、睡眠と生産性に明確な相関性は見られなかったものの、睡眠が生産性に影響を与えていると感じている人は全体の70%にのぼり、睡眠の質が高い人ほど生産性が高い傾向にあることが分かりました。

つまり日本人は睡眠時間を少なくしてたくさん働いているのに、たくさん寝ていて労働時間も日本より少ない国の方が労働生産性が良かったりする最悪な状況にあるのです。


4.なぜ日本の労働生産性は低いのか

 なぜ日本の労働生産性は低いのか、それにはこんな理由があると思います

・長時間労働の常態化

・デジタル化の遅れ

・モチベーションの低下

・給与体系が時間基準である

 などのことが挙げられると思います。

正直、長時間労働や給与形態など、会社それぞれの対応があるものはどうすることもできないので、やはり睡眠の時間、質を上げて少しでも朝スッキリした気分で起きることが一日を乗り切る重要なポイントだと考えます。

ではどのように睡眠を改善していけば良いのでしょうか。


5.睡眠の質を改善するには
(※2)
 
 やはり睡眠時間、質を改善するには就寝前のスマートフォンやパソコンの使用を控えることが大切だと思います。

就寝前にスマートフォンなどを見る人は80%にも及びます。

ブルーライトを目に浴びると脳が日中だと判断し、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌が始まりません。

結果的にスマホを見ることによって睡眠の質の低下につながってしまうのです。寝る前の飲酒や喫煙も控えたほうが良いです。入浴による体温上昇も睡眠にとても効果的です。

またここ最近では「立ちながら寝るbox」(※3)というものも開発されていて、

メリットは、

・縦型ボックスによる設置スペースの縮小

・深い眠りに入りづらい(寝過ぎを抑制)

・20分程度の仮眠に留めることで頭がぼーっとすることなく適度にリフレッシュできる

・疲労回復、ストレス軽減、記憶力、集中力の回復

などのメリットがあります。

このように、世の中でも睡眠改善が促進されてきています。自分でできる改善方法も他にも色々あるのでぜひ実践してみてください。


6.参考文献

・睡眠バランス研究プロジェクト(※1)
https://wellnesslab-report.jp/pj/sleep/sleep_issues.html

・dマーケット(自分にできること)(※2)
https://dmarket.docomo.ne.jp/trend/useful/110050/index.html

・日本経済新聞(立ちながら寝るbox)(※3)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC222M10S3A920C2000000/