動物虐待は年々増加している!?一人一人の意識で守れる命があります! (地域創造学 Ⅰ 生徒記事)
はじめまして、飯能高校のメープルです!
あなたは動物虐待の現状を知っていますか。
動物虐待と聞いてどんなことを指すかイメージできると思います。
ですが年々動物虐待の検挙数が増えているのを知っていますか。
動物虐待の現状を把握している人は少ないのではないでしょうか。
私はそんな人に少しでも知ってもらいたいと思っています。
動物虐待ってなに?
まず動物虐待とはどんな行為なのか振り返ってみましょう。
動物虐待は主に2種類に分けることができます。
1つ目が、意図的に虐待することです。
これは、やっては行けない行為を行ったり行わせることを指します。具体的には、身体に外傷が生じる、殴るや蹴るなど外傷が生じる恐れがある行為や心理的に恐怖を与えるような怒鳴るなどの行為が挙げられます。
2つ目が、ネグレクトです。これは、やらなければならない行為をしないことを指します。具体的には、健康管理をしないことや病気を放置することなど劣悪な環境にペットを置く行為が挙げられます。
参考文献 ”動物虐待について”. 公益社団法人日本動物福祉協会.
https://www.jaws.or.jp/welfare01/welfare02/ (参照2024−06−27)
実際はどうなの?
では実際にどのくらい動物虐待が起こっているのか見てみましょう。
こちらのデータは、警察庁が動物虐待検挙数の推移についてまとめたものです。
このデータを見て読み取れることは、2020年から2021年にかけて急激に動物虐待が増加していることが読み取れます。
またこちらのデータは、2022年4月から2023年3月末までに公益財団法人動物環境・福祉協会Evaに寄せられた動物虐待の通報内容です。
このデータを見て読み取れることは、ネグレクトの通報が多いことが読み取れます。
この2つのデータから、新型コロナウイルスの流行によりペットをお迎えした人が、段々とお世話をすることがめんどくさくなってしまい飼育環境が悪くなってしまうなどネグレクトによる動物虐待が増加したと考えられます。
どんな変化があったの?
実際は新型コロナウイルスの影響でどんな変化が起きたか見てみましょう。
こちらのデータは、TOKYO MXが放送しているニュース番組で使われた一般社団法人ペット協会による、犬と猫の新規飼育数のグラフです。
このデータを見て読み取れることは、2019年に比べ犬も猫も2020年で増加していることが読み取れます。
このように新型コロナウイルスの流行によりペットを新規でお迎えする人が増えたことで動物虐待が増加しているとわかります。また近年はペットブームと言われているためその影響で増加しているとも考えられます。
人間と何が違う?
虐待と聞いて動物虐待の他に人に対する虐待を思い浮かべると思います。なので人に対する虐待と動物に対する虐待では何が違うのか考えてみましょう!
この表は、社会福祉国試 3ヶ月で合格できる覚え方〜カリスマ社会福祉による最短合格法〜による虐待防止法についてまとめられた表です。
この表は上記を参考に動物の愛護及び管理に関する法律をまとめた表です。
2つの表を見比べると、人に対する虐待と動物虐待では動物虐待のほうが先に成立していたことがわかります。
また、虐待の種類も人には心理的、性的、経済的な虐待があります。
このことから動物にも、怒鳴り声や罵倒などの心理的な種類を取り入れてもいいと思います。
参考文献 ”動物の虐待等に対する罰則が強化されました”.東京都保健医療局
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/kankyo/aigo/gyakutai_bassoku.html (参照2024−9−30)
参考文献 ”動物愛護管理法”.環境省
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/index.html
(参照2024−9−30)
今の現状
ここまで、動物虐待が増加した理由を考えていきました。次は、1つのニュースを取り上げて今の現状を見てみましょう。
今回取り上げるニュースは、埼玉新聞より{住所不定の公務員女性、飼い犬31匹すべて病気「適切です」・・・逮捕大量ゴミ堆積「仕事が忙しくて」転がる骨}という見出しのニュースです。
ニュースの概要は、日高市の実家内にある物置部屋で犬9頭を虐待した疑いで住居不定の公務員女性を逮捕。逮捕された女性は、「私としては適切に飼育していたと認識していますので、虐待はしていません」と容疑を否認しています。
女性は実家で31頭のミニチュアピンシャーを飼育しておりそのうち9頭が物置部屋におり、物置部屋は犬の排泄物や生活ゴミが多くありました。
また物置部屋の外には白骨化された2頭の死骸が発見され、31頭は皮膚病などを患っており、狭山市保健所が保護しました。
保健所が2020年7月から2023年3月までに25回口頭や文書で指導しても改善されなかったようです。
このように身近なところでもこの問題は起きており、ネグレクトが動物虐待だと認識していない人がいることが今の現状です。
”住所不定の公務員女性、飼い犬31匹すべて病気「適切です」・・・逮捕大量ゴミ堆積「仕事が忙しくて」転がる骨”. 埼玉新聞 . 2023-4-13
https://www.saitama-np.co.jp/articles/22270/postDetail (参照2024-06-27)
まとめ
今私たちにできることは、少しでも今の状況を理解することやペットをお迎えするときは最後まで育てる覚悟を持って迎えることが大切です。
近年はSNSの発達により動物虐待の様子を投稿する人もいるため、そのような投稿を見たときは見てみないふりをするのでなく、IDやチャンネル名など特定できる情報とスクリンショットなど証拠が残るものを用意して警察に通報してください。
一人一人の意識次第で動物虐待は減らせると私は思ってます!
長々と読んでいただきありがとうございます!
少しでも動物虐待に興味を持っていただけたら幸いです。